古文献に見る神在餅についての記述【祇園物語】
 

[祇園物語] 上 作者不詳

十月には日本國の諸神みな出雲國におあつまり給うゆゑは神在と申すなり、その祭りは赤豆をにて、汁をおほくし、すこし餅を入れ候て、節々まつり候を、神在もちひと申すよし、又神在と申す宮もあるとなり
十月には、日本国中のあらゆる神様が出雲国に集まられるので神在という。
その祭に赤豆を煮て、汁を多く入れ、餅を少し入れたのでお祀りをするが、これを神在餅と言うそうである。又、神在という宮も有るとのことである。

注)「神在と申す宮」=「佐陀大社」


神在餅についての記述【嬉遊笑覧】